骨盤矯正
骨盤の歪みは骨盤周辺筋の機能亢進(過緊張)と機能低下(弱化)で起こります。
良く起こるのは骨盤が前に傾く骨盤前傾(反り腰)。
これは硬くなりやすい脊柱起立筋下部繊維(腰の筋肉)と腸腰筋(背骨から股関節をまたぐ筋肉)、大腿直筋(骨盤下から膝頭をまたぐ筋肉)の過緊張と、
腹筋下腹部(へそ周り)の筋力不足、大臀筋の機能低下による立位(立った姿勢)での骨盤安定性の低下で起こります。
左右で骨盤の前傾角度が異なると骨盤の捻じれ(水平面での回旋)が加わり、脚の長さの違い(脚長差)や、寛骨に挟まれた仙骨に異常な圧力が加わり、ギックリ腰や仙腸関節炎など機能障害が起こります。 また左右の内転筋群(内腿)と腰方形筋(腰の筋肉)の機能亢進と機能低下で前額面(体を正面から見た面)でも回旋が起こり、より複雑な骨盤の歪みが起こります。
人間の筋肉は常に重力に抵抗して力を発揮し続け、硬くなりやすい姿勢筋と、その硬くなった姿勢筋に引き伸ばされて弱くなりやすい相動筋が混在しています。(硬くなった姿勢筋に骨格が引っ張られる!)
つまり地球上で生活する限り、筋肉は常にアンバランスに使われ、トレーニングやコンディショニングを行わないと腰が曲がり、猫背になり、膝を痛め、最終的に歩行、ベットから起き上がる筋力がなくなってしまいます。
大切なのは普段からの筋力トレーニングで適当なレベルの筋力を維持し、姿勢筋をストレッチで伸ばして常に全身の筋バランスを整えておく事です。
(有酸素運動では筋力は向上しない、また信じる信じないは別として有酸素運動は食事制限よりも体脂肪減少効果が低い、また心肺機能と筋持久力が増す事で一回で消費出来るカロリーも反比例して下がるだろう。基本はバランスの良い食事と普通の散歩を私は勧める。更に体脂肪を減らしたいなら休憩時間の短い筋力トレーニングをする事だ、自体重トレーニングならどこでも出来るし、筋肥大が起こらないから(特に女性は)太く成る心配も無い。)
姿勢矯正や骨盤矯正に関せば、それに加えて姿勢安定、骨盤安定にちゃんと機能するトレーニングを行う事が必要です(ファンクショナルトレーニング)。
- 腸腰筋(姿勢筋/股関節屈筋)は現代人の椅子に座る生活で常に収縮し、股関節折り曲げ中毒状態。
- 大臀筋(相動筋/股関節伸筋)の機能低下は、側弯症、反り腰、骨盤の歪み、膝の障害、数え切れない程の異常な運動パターンを生み様々な身体の故障に繋がる。腸腰筋の拮抗筋。
トレーナーKOKEN
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